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当科では次のような一般内科の診療を行っています。

急性疾患で多いのは感染症で急性上下気道炎、溶連菌感染症、伝染性単核症、帯状疱疹、インフルエンザ、膀胱炎や腎盂腎炎などです。

慢性疾患では高血圧、糖尿病、高脂血症、痛風、狭心症、肺気腫、胃十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、ウイルス性肝炎、肝硬変、橋本病、バセドウ病、慢性関節リウマチ、シェグレン症候群や貧血などを扱っております。

最近増加している疾患はアレルギー性鼻炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎や蕁麻疹などです。

心房細動に心不全や脳梗塞後遺症の合併,肺気腫に慢性呼吸不全や肺性心の合併, 1型糖尿病に閉塞性動脈硬化症や慢性肝炎の合併,脳梗塞後遺症に嚥下障害や褥創の合併などの複雑な病態に積極的に対応しております。

診療の特徴

◇生活習慣病

糖尿病、高血圧症、高脂血症、高尿酸血症などは自覚症状が無いことが多く知らないうちに動脈硬化が進行して、脳梗塞、心筋梗塞や閉塞性動脈硬化症など命にかかわる病気になることがあります。

特に、内臓脂肪型肥満がある人には空腹時高血糖、高血圧、高脂血症が集積してメタボリックシンドロームとなり、狭心症や心筋梗塞を生ずるリスクが30倍以上になると報告されています。

節酒、禁煙、食事療法や運動療法により生活習慣を見直し、必要に応じて薬物療法をすることで、症状や所見を改善することができます。

血糖はHbA1c6.5%未満、家庭血圧は135/85〜130/80mmHg未満、血清脂質はLDL-C160〜100mg/dl未満、尿酸は6.0mg/dl未満を目指し、動脈硬化の進展予防の指標として治療しています。


◇栄養指導

毎週土曜日午前に管理栄養士による肥満、糖尿病、高血圧症、高脂血症、痛風、心不全、腎不全、肝不全などの食事指導を行っています。


◇心不全

疲れやすさや足のむくみが主要症状です。高血圧症、糖尿病、不整脈、弁膜症、狭心症、慢性肺気腫、甲状腺疾患、重症貧血などの原因を早期に発見し治療すれば心不全の発症を遅らせることができます。

発症した場合は血液検査、心電図検査、胸部レントゲン撮影、心臓超音波検査等により心機能を評価して、食塩制限や薬物療法でコントロールします。


◇気管支喘息

原因はダニ・ペット・カビ・花粉症などのアレルゲン、タバコ、排気ガス、消炎鎮痛剤などです。気道感染や運動が誘因となることもあります。それらの刺激により夜間から早朝に咳や痰が出てゼーゼー、ヒューヒューと息苦しくなるのが特徴です。昼になると自然に、または治療により軽快します。治療せず悪い状態が続くと重症化して命にかかわることがあります。

精いっぱい吸い込んだ空気を思いつっきり早くはきだす時の空気の速度をピークフローといい、喘息で気管支が狭くなると値は小さくなります。

ピークフロー値測定を喘息の自己管理に利用し、ステロイド吸入をベースに長時間作用性のβ2刺激剤やテオフィリン徐放剤、抗ロイコトリエン剤、抗ヒスタミン作用のある抗アレルギー剤の組み合せでコントロールします。

急性発作時には短時間作用性のβ2刺激剤吸入の追加が、重症時には短期ステロイド内服治療が有効です。

気管支喘息には、アレルギー性鼻炎または副鼻腔炎の合併が多く認められます。鼻閉や後鼻漏があるときは抗アレルギー剤とステロイドの点鼻薬で鼻症状を治療すると、気管支喘息も改善します。


◇甲状腺疾患

無気力・寒がり・むくみや動悸・体重減少・微熱などが症状です。特異なものではないので、甲状腺の病気と気付かれないことがよくありますが、外来の約10%の人に甲状腺機能異常が認められます。

慢性甲状腺炎、バセドウ病や亜急性甲状腺炎などは診察や血液検査で診断し、薬物療法でコントロールします。

甲状腺腫の画像診断や吸引細胞診は連携病院で行い、放射線治療やがんの治療が必要な時には専門病院をご紹介いたします。


◇慢性肝炎

肝庇護薬の点滴や内服薬で肝硬変への進展を遅らすことができます。肝硬変や慢性肝不全の治療として、食事療法・特殊アミノ酸製剤の内服や点滴・薬物療法をおこない、腹水や肝性脳症をコントロールします。

肝臓がんや食道静脈瘤を早期発見するために、定期的に血液検査や腹部超音波検査をおこなっております。病院と連携しての診療です。


◇ヘリコバクター・ピロリ除菌療法

ピロリ菌は胃・十二指腸に感染し、胃炎や胃・十二指腸潰瘍を引き起します。内視鏡検査で病変部のピロリ菌感染が明らかなときには、抗生物質2剤と胃酸分泌抑制薬1剤を7日間併用することで除菌を行います。

この除菌療法により胃・十二指腸潰瘍は治る病気になりました。ピロリ菌感染の早期である萎縮性胃炎の状態で除菌すると、胃がんを予防できると報告されています。


◇貧血

重症にならないと、疲れ易さ・無気力・めまい・動悸・息切れなどの症状が出にくい疾患で、原因の約70%は鉄欠乏製貧血です。

成人女性では子宮筋腫による過多月経、青年男性では消化性潰瘍からの出血、高齢男性では胃がんや大腸がんからの出血、10代の女性では生理出血と摂取不足、10代男性では成長期と激しいスポーツなどが特徴的な鉄欠乏性貧血の原因です。日常生活をおくれる状態では鉄剤(錠剤・シロップ剤の内服や点滴)により治療できます。

萎縮性胃炎や胃切除後ではビタミンB12の吸収が減るため貧血になり、注射でビタミンB12の補充することで治療できます。

慢性関節リウマチや慢性甲状腺炎などの慢性疾患によって二次的に起こる貧血には、原因となる病気の軽快が最善の治療法になり、血液病の貧血には、原疾患の治療が貧血の治療になります。

原因を探し治療すれば、持久力のある気力の充実した身体となり生活の質がおおいに改善されます。少量の採血で多くの情報が得られます。


◇点滴・注射

嘔吐下痢による脱水と電解質異常に対する輸液療法

  • 経口摂取低下による脱水症に対する輸液療法
  • 熱中症に対する輸液療法
  • 重症の感染症に対する抗生物質の経静脈的投与
  • めまいに対する抗めまい薬の静注または点滴
  • 慢性肝炎や肝不全に対し各々肝庇護剤や特殊アミノ酸製剤の点滴
  • 急性胃粘膜病変や胃・十二指腸潰瘍に対するH2阻害剤の点滴

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